スイングカタリスト初体験 地面の力の可視化 ②

ゴルフの練習方法・上達のヒント

カタリストの続き。前回の記事はこちら。

「Horizontal・Torque・Vertical」

前回は足裏の圧力分布が計測できると紹介しましたが、今回の「Horizontal・Torque・Vertical」が地面反力の使い方の計測になります。

現在世界NO.1のドラコンプロKyle Berkshireの例で紹介します。8Iで300ヤード飛ぶらしい…

3要素ともに横軸が「時間」で時系列でわかるように始動・トップ・インパクトの時点で縦にラインが引かれています。

縦軸が力の向きと強さになります。

横軸の濃いラインがPGAの標準的な数字だそうです。

※ここからは店のオーナーと自分の個人的な分析ですので内容は保証できませんが8割くらいは合っていると思います。

Horizontal?

スイング中の飛球線方向と飛球線と逆方向にかかる「横(水平)にかかる力」です。0のラインより上が飛球線方向に力がかかっている状態で下が飛球線とは逆方向に力がかかっている状態です。

Kyle Berkshireは始動までに「左足→右足→左足…」とかかとを交互に上げ続けるので、バックスイングの始動までは特殊なためあんまり参考になりませんでした。

グラフを見るとバックスイングの始動から少しだけ飛球線の反対方向に圧力がかかっていますが、トップに至る前に飛球線方向に圧力がかかってます。「Torque」とも連動しますが、背中側から見たときに右の股関節を「バックスイングの方向にスライドする」のではなく「右の股関節を後ろに引いてアドレス時の左股関節の位置に近づける」動きをすることが原因で飛球線方向に力が加わっています。

あと、インパクト前に飛球線とは逆方向に急激に圧力がかかっていますが、これは頭が飛球線後方に移動するのと股関節の回転によるものかと思います。この動きで遠心力を出してヘッドスピードに変換しています。

インパクト以降は横方向の圧力はなくその場でくるんと回る感じになっています。

飛ばし屋は右打ちの場合、インパクト前に頭が右に動くとよく言われますが、このグラフを見てもインパクト前に右方向への力が働いているのがよくわかります。

Torque?

スイング中の回転向きと力です。0のラインより上が左回転、下が右回転になります。わかりにくい方は踏んでいるマットを足裏の力で反時計回りに回転させてずらす力と時計回りに回転させてずらす力をイメージしてください。

まずバックスイングの始動前は、少し左回転の力が働いていますが、バックスィングで右回転を助けるためにフォワードプレスのようなことをしているかなと思います。たしかに、この動きを入れるとバックスイングがスムーズになります。クラブをでワッグルしてリズム取るよりいいかもしれません。

トップの前に左回転がすでに始まっています。「トップの前に下半身を切り返す」とよくレッスン本に書かれていますがまさにこの動きなのかなと思います。

インパクト前には左回転の力はなくなっています。Verticalでも説明しますが上方向に力が加わり左足自体に圧力がない状態になっているためかと思います。

やはり、このクラスになると下半身の切り返しのタイミング早くして捻転差を作るという動きがはっきり見えます。

Vertical?

縦の動きです。0より上のラインが下方向に力踏む力がかかっている状態(地面を踏む)、下のラインが地面を蹴って上方向に力がかかっている状態です。

トップ前に下方向に力がかかっていますがこれがいわゆる「地面を踏む」動作になるかと思います。

地面を踏んでクラブが下り始めたあたりから踏む力が強くなり、そしてインパクトでは蹴り上げが終わって圧力が抜けきっています。ジャスティン・トーマスのように見た目で飛び上がっているタイプは必ずこうなるそうです。

ドラコンの人はむちゃくちゃこの数値が高いので飛ばしに必須の要素なんですね。

普通のプロは?

たぶん画像はブライアン・ゲイだと思いますが、普通のPGAの選手だとこんな感じです。方向性も考えなければならないのでおだやかに推移しますが、時間ごとの波はおおむねKyle Berkshireとリンクしてますね。

自分の測定結果

①全体的な推移は問題なさそう。

②水平方向は飛球線方向が強い。トップで背骨のラインが少し飛球線側に引っ張られ逆ピボット気味なのでこうなる。もっと飛ばしたならインパクト前に飛球線の反対方向に力を加えること。具体的には頭を残す(肩凝りの問題でできませんが)。

③回転は全体的に弱く股関節がうまく回っていない。運動量も少ない。

④縦方向は問題なし。

自分の場合は回転がバックスイングもダウンスイングも弱いため、縦方向のエネルギーが強くなり過剰にアッパーブローになってうまくボールに力が伝わらない状態なのかなと思います。また、このことによって「体の回転が浅い・トップから手が体の正面側に振ってしまう・振り遅れるなどの現象が起きて」左右のミスが出るという結果になっているようです。

一般的なアマチュアの場合

一般的なアマチュアのデータだと下記の通りになるそうです。

・水平方向はバックスイング側に過剰に動く。ダウンスイング側にその分大きく戻さないとだめなのでダウンスイング方向の力の使い方はうまく使えている人が多い。

・回転はそもそも股関節の動作がうまくいかなくて力が全然かかっていないケースが多い。うまく力を出せている人もクラブが下り始めてから左回転の圧力が強くなるなど全体的に左回転のスタートが遅くエネルギーを伝えられていない。

・縦方向は「ダウンで左足を踏み込め」という教えが浸透しているせいか踏み込む力の強さとタイミングはうまくいっている人は多いが、踏み込んだ後の上方向に力を使うのができなかったり(沈んだまま)、タイミングが遅かったりする人が多い(Kyle Berkshireはインパクト前で上方向の力が出きっており足裏に圧力がほとんどない)。

カタリストで測定してみて

実際に測定してみると、スイングの動画で取った内容で判断して地面を踏む力が弱いと思っていたらきちんとできてたり、一生懸命股関節動かしているように見えて、実際は全然力が発生していなかったりなど自分の感覚と結果のギャップが大きいのが印象的でした。前者なんかは測定しないと「修正するレベルではないのに修正しようとする」というエラーで負のスパイラルに陥ることになっていたかもしれません。

また、自分のスイングの課題である「インパクトで手元が浮く」現象をカタリストの測定で股関節の回転不足が原因と結びつけることができてすっきりしました。

今回の測定でスイングの動画を取って見た目だけ直そうとしても根本的な部分は訂正できないというのを痛感しました。見た目で見えない要素のスイングへの影響がいかに大事か理解できた気がします。

このスイングカタリスト、北海度ではサイエンスゴルフアカデミーだけらしく、本州でも計測できるところはなかなかないようですが、近所に測定できる店があればゴルフスイングの理解を深めるうえでぜひ一度測定してみてはいかがでしょうか。

さっそく今日練習に行くので、股関節を過剰に使って回転力を高める練習しようと思います。

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