こんにちは。
春先や前回ラウンドまでの時間が空いた時などはアプローチやパッティングの距離感が鈍っています。特にアプローチは「キャリー+ラン」の複合なのでキャリーの感覚が良くてもランの予想が下手だと寄りません。逆もそうです。
自分は「このシチュエーションだとキャリー〇〇ヤード+ラン〇〇ヤードの球を打つ」みたいに理詰めで考えるタイプなので、定期的に距離別のキャリーとランのチェックをします。
その時の練習方法の紹介です。
(アプローチ練習の基本メニューはこちら。セットでやると効果的)
用意するもの
・ティ2本
練習方法
・アプローチが練習できるグリーンにティを2本差します。最初は上りでストレートのラインが良いと思いす。
一本目はキャリーしたい距離に(①)、二本目は①のティの先に刺しますが(②)、①のティから5~10ヤードくらいに刺すと良いです。
・①のティにキャリーするようにアプローチします。何球か打って①のティに球が集まるようになったら。①のティから球が止まったところまでの距離を測定します。その距離が基準となる「キャリーとランの比率」になるので、あとは上り下りなどシチュエーションに応じてランが変わるだけなのでそれに合わせてコースで対応します。

これは今日実際に自分がやった内容です。
①のティはボールから5ヤード、②のティは①のティから5ヤードです。56°のウェッジでラン4ヤードくらいでした。
自分の場合最後の1球は③のピンを狙います。この場合ピンまで15ヤードくらいなので、把握したキャリーとランの比率が「5:4」なのを参考にキャリーとランを計算します。だいたい遠くなれば球は上がるのでランの比率は少しずつ減っていきますので「キャリー9ヤード、ラン6ヤード」くらいの感じで打ったらだいたいぴったりでした。
上記のような感じで、自分の場合はアプローチで使う2本のクラブでキャリー5・10・15ヤードでランの計測をしていきます。
56°
キャリー | ラ ン | 計 |
5 | 4 | 9 |
10 | 7 | 17 |
15 | 6 | 21 |
60°
キャリー | ラン | 計 |
5 | 4 | 9 |
10 | 6 | 16 |
15 | 5 | 20 |
今日はフェースにあんまり乗ってない感じでスピンがかからずラン多めで56°と60°の差が出ませんでした。この数字の根拠をにして次回のラウンドでアプローチをする時のランの計算をします。
チェックするクラブの本数にもよりますが10-15分くらいでできますのでスタート前に試してみてはいかがでしょうか。
応用編

あと、時間があったので「高さを打ち分けてランのコントロールをする」練習をしました。
方法は簡単で任意の場所にティを刺しそこにキャリーしてカップに寄せるというだけです。キャリーの距離を縛ってどう寄せるかという練習です。
画像のシチェーションはティからカップまで6ヤード、少し下りです。ティの手前1ヤードまで平らで、砲台ぎみになっています。ティから5ヤードのところから始めて距離やライを変えたりしてどう打てば寄るか考えながらアプローチしていきます。60°を使いました。
実際にやってみると、
① ティから5ヤード(カップまで11ヤード)
普通に打ってほぼぴったり
②ティから10ヤード(カップまで16ヤード)
普通に打ったら3mくらいオーバーで寄らない。球を左足寄りにして上げ気味だと概ね1mオーバー。
③ティから15ヤード(カップまで21ヤード)
②で普通に打っても寄らないのはわかったので選択肢から外す。球を左足寄りにして上げ気味で5mくらいオーバー。フェース開いてロブでだいたいぴったり。
④ティから20ヤード(カップまで26ヤード)
フェース開いてロブ気味でもオーバーする。ティのところにキャリーして寄せる球筋はなし。
①②はリスクなしで寄せに行っても良し。③は寄らないことはないが、ロブでティより手前にキャリーして傾斜で戻ってやりなおしのリスクが高い、④はそもそも詰んでいるので乗せるだけでも大変。
こんな感じになりましたが、コースで同じようなシチュエーションが来た時にこういう練習が生きるので実践で出てきそうシチュエーションを作って練習しています。
グリーン周りで「あきらめる」というマネジメント
実はこの練習、アプローチの球筋のバリエーション増やす、ランの感覚を養うなどアプローチの技術の練習でもありますが、「ベストをあきらめベターを選択する」マネジメント力を磨く練習にもなります。
自分も若いころは③や④みたいなシチュエーションで寄せてやろうとしてダブルボギー以上になることが良くありましたが、経験上、コースセッティングが厳しい時ほど「パーを取りに行ってダブルボギーになる」確率は跳ね上がるのでよほど自信がないと③④は寄せに行ってはダメだと思います。そして「ボギーやむなしでベターな選択をしたら結果パーになった」というは経験上寄せに行くより高い確率になってます。グリーン外とグリーン上は1回でホールアウトできる確率が高いのは誰がやっても後者なんで。
グリーン周りは「これは寄らない。詰んだ。」と判断して安全な選択ができるようになれば、たいていそこから2-3打で済むようになってます。グリーン周りで大たたきする方は「寄せるのをあきらめる」練習も必要ではないでしょうか。
そんな自分も、今年の初ラウンドの最初のハーフ、9番ホールPAR5のアプローチをロブで寄せに行って手前バンカーからのらず3パットの「9」とかやっているんでこんなこと言う資格があるかどうかわかりませんが…
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